大晦日に食べるものと言えば、年越しそば。こたつに入って年末の特番を見ながらそばをすすっていると、「今年も終わるなぁ」と少し名残惜しい気分になるものです。
本記事を読んでいる方のなかにも、年越しそばの準備について考えている方がいるのではないでしょうか。
そこで今回は、年越しそばの由来や食べるタイミング、地域ならではの縁起の良い具材などを紹介します。年末年始の支度の息抜きに、ぜひご覧ください。
年越しそばの由来は?
農林水産省公式サイトによると、大晦日に年越しそばを食べる習慣は江戸時代に始まったのだとか。当時は、年末に並ぶ祝膳のメニューのひとつだったそうです。
蕎麦の麺の見た目は細く長いことから、「蕎麦のように長生きできますように」という願いが込められています。
また、蕎麦の麺は切れやすい性質を持っていることから、「苦労や厄災を断ち切る」という意味合いもあるそうですよ。
年越しそばは、長寿や幸せを祈る縁起の良い食べ物と言えますね。江戸時代から始まった年越しそばを食べる習慣は現代日本でも続いており、60%以上の家庭で食べられているそうです。
年越しそばはいつ食べる?
「年越しそばを食べるタイミングは決まっているのでは?」と思いきや、農林水産省公式サイトによると、年が変わる前に食べ終わっていれば食べる時間に決まりはないそうです。
株式会社くふうカンパニーが2023年12月21日に発表した調査結果を見てみると、「大晦日の夕食として食べる」と回答した人が59.6%、「大晦日の夕食後、除夜の鐘を聞く頃に食べる」と回答した人は31.6%でした。
ほかにも「大晦日の昼食として食べる」「除夜の鐘を聞きながら「元旦そば」として食べる」と回答した人もおり、年越しそばを食べるタイミングは人それぞれのようです。
除夜の鐘を聞いて風情を感じながら年越しそばを食べるのも良いですし、お正月の準備で忙しいため昼食時にパパっといただくのもおすすめですよ。思い思いの時間帯で、年越しそばを美味しくいただきましょう!