2. 60歳代の貯蓄実態

では、老後を迎える60歳代が貯蓄をどれだけ蓄えられているのか、平均値や中央値を確認しましょう。

2.1 2人以上の世帯

金融広報中央委員会が調査した「家計の金融行動に関する世論調査」によると、2人以上の世帯における20.3%が、貯蓄3000万円を保有していました。

およそ5世帯に1世帯は、貯蓄を3000万円持っています。

平均額は1819万円で、中央値は700万円でした。

老後資産を保有している層と、十分に確保できていない層に分かれているといえるでしょう。

2.2 単身世帯

単身世帯でみると、60歳代で3000万円の貯蓄がある割合は、16.9%でした。

およそ6世帯に1世帯が貯蓄を3000万円保有しています。

また、平均貯蓄額は1388万円で、中央値は300万円でした。

2人以上の世帯と同じく、老後資産を保有している層と、十分に確保できていない層に分かれているといえるでしょう。