4. トヨタ「クラウンスポーツ」PHEVならでは利便性を追求

出所:株式会社トヨタ自動車公式画像

PHEVの最大の利便性は発電と給電機能を持つこと。

レジャーやアウトドアで役立つだけでなく、停電や災害などの非常時にクルマを電源として活用できる能力があります。

外部電源の電力を利用してエアコンやオーディオの使用が可能になる「マイルームモード」を搭載し、車内をもう1つの部屋としてテレワークや休憩などに活用できます。

また、停電・災害時などの緊急時やアウトドアに役立つ、最大1,500W(AC100V)の外部給電機能を標準装備し、AC100V/1,500Wの外部給電コンセントとしても活用できます。

充電機能では、普通充電と急速充電を設定。急速充電の充電時間は普通充電で200V用充電ケーブルを使った場合と比べ、約38分(満充電量の約80%)と大幅に短縮できます。

また、クルマに蓄えた電気を住宅に供給するV2H(ブイツーエイチ)も設定。

災害などの停電時でも“蓄電池”として活用できるほか、住宅の余剰電力を車両の駆動用バッテリーに蓄電することも可能です。

さらに、レジャーやアウトドアで役立つ、バッテリーにためた電力を外部に給電できる「EV給電モード」と、停電や災害などの非常時にクルマを電源として活用できる「HEV給電モード」を設定。

HEV給電モードでは、はじめはバッテリーのみで給電し、バッテリーが一定の残量を下回るとエンジンがかかり給電を継続します。バッテリー満充電・ガソリン満タンの状態から約6. 5日分の電力供給が可能です。

5. トヨタ「クラウンスポーツ」のまとめ

トヨタ「クラウンスポーツ」にPHEVが加わったことで、選択肢が増えましたね。

HEVとPHEVのどちらにするかはライフスタイルや好みによりますが、設備や住宅事情といった日本の環境に最も適しているとも言われているPHEV車は検討の余地が十分にあるといえるでしょう。

参考資料

田中 秀雄