4. 2024年10月からパートの社会保険適用がさらに拡大へ
厚生年金の男女差が大きいことに驚いた方もいるかもしれません。
特に育児中は家庭の状況に合った働き方を選ぶ必要があるご家庭も多く、老後の年金までは考えにくいものです。
育児中はパートで働く方も多いですが、パートの社会保険適用が徐々に拡大しており、2024年10月からは厚生年金保険の被保険者数が51人以上の企業等で働く短時間労働者の社会保険加入が義務化される予定です。
長い目で見て、老後まで想定した働き方について検討するのもよいでしょう。
5. 老後に向けて年金受給予定額などの確認を
公的年金額は個人差があるため、現役時代から自身の受給予定額などを確認し、将来の年金額を増やすことを検討することも大切でしょう。
また、少子高齢化の日本では、公的年金以外での備えも必要です。
年金への不安が高まる現代においては、老後資金対策をまったく必要としないという世帯はあまり多くないしょう。
現役世代には老後資金対策が求められており、「人生100年時代」を生き抜く準備が求められています。
2024年から新NISAも始まりますが、いまのうちから将来を見据え、複数の選択肢をもって老後への備えを考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
川村 哲之
執筆者
法政大学大学院終了後、SMBC日興証券に入社。富裕層顧客から未上場法人、またはたらく世代を中心とした資産運用初心者など含め、延べ1000人以上の資産運用アドバイスに従事。現在はIFAとして、個人向けの資産運用アドバイス業務を行う。わかりやすい説明に定評があり、幅広い年齢層の顧客から支持を集める。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事。ライフプランとニーズに合った資産運用の提案が強み。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)、中学・高校社会科(公民)教員免許保有。
教育、子育て、働き方などをテーマに数多くのメディアで執筆・編集を経験後、現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成。3児のひとり親で、趣味は読書と音楽鑑賞(2024年12月12日更新)。