厚生労働省年金局より「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」が2023年12月に公表されました。
老後資金や年金への不安がさけばれますが、実際に今のシニアは年金をいくら受給しているのでしょうか。
老後資金対策を考える際には、前もって年金受給予定額を知ることが大切です。
今回は厚生年金と国民年金の最新の年金月額を確認していきます。
1. 最新「厚生年金の平均月額」14万3973円「国民年金だけ」ではいくらか
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、最新の厚生年金保険(第1号) 受給権者の平均年金月額をみると14万3973円でした。
5年間の平均額をみてみると14万3000円台~14万4000円台で推移しているのがわかります。
ただし、後ほど確認しますが男女で平均額の違いがあるので、全体の平均額は目安の一つとしましょう。
また、上記は国民年金を含む金額となっており、国民年金のみの平均年金月額も確認します。
上記によると、国民年金の受給権者の平均年金月額は5万6316円でした。
厚生年金の平均年金月額から、国民年金部分をひくと、「厚生年金部分だけ」では8万7657円となりました。
執筆者
法政大学大学院終了後、SMBC日興証券に入社。富裕層顧客から未上場法人、またはたらく世代を中心とした資産運用初心者など含め、延べ1000人以上の資産運用アドバイスに従事。現在はIFAとして、個人向けの資産運用アドバイス業務を行う。わかりやすい説明に定評があり、幅広い年齢層の顧客から支持を集める。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。