1.2 30歳代の貯蓄額

30歳代の二人以上世帯の貯蓄額は平均値526万円、中央値200万円です。

30歳代の単身世帯の貯蓄額は平均値494万円、中央値75万円です。

金額ごとの割合はグラフをみてみましょう。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)[二人以上世帯調査]・[単身世帯調査]」をもとに筆者作成

30歳代は仕事にも慣れて、働き盛りともいえる年代です。

貯蓄も20歳代よりも積み上がっています。

二人以上世帯と単身世帯では、中央値に差が出始めています。

単身世帯では50.9%と半分以上が貯蓄100万円未満となっています。

一方で、1000万円以上貯蓄がある割合も増えており、貯蓄がある世帯とない世帯の差が出てきています。

金融資産非保有(貯蓄ゼロ)世帯は二人以上世帯で23.9%、単身世帯で32.4%となっています。

1.3 40歳代の貯蓄額

40歳代の二人以上世帯の貯蓄額は平均値825万円、中央値250万円です。

40歳代の単身世帯の貯蓄額は平均値657万円、中央値53万円です。

金額ごとの割合はグラフをみてみましょう。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)[二人以上世帯調査]・[単身世帯調査]」をもとに筆者作成

40歳代は、仕事ではベテランの域となり、それに伴い収入も増えますが、一方で、家庭を持った場合は支出も多くなる時期です。

30歳代と比べると貯蓄額の低い方への偏りが少なくなっていますが、金融資産非保有(貯蓄ゼロ)の世帯は、二人以上世帯で26.1%、単身世帯で35.8%と30歳代よりも多くなっています。

特に二人以上世帯で貯蓄ゼロの割合は20歳代に次いで多くなっています。

出費が多くなり、貯蓄を使い果たしてしまうケースも考えられます。

また、単身世帯の中央値は53万円と30歳代よりも低くなっており、貯蓄ゼロの割合が高いことが影響しているようです。