1.4 50歳代の貯蓄額
50歳代の二人以上世帯の貯蓄額は平均値1253万円、中央値350万円です。
50歳代の単身世帯の貯蓄額は平均値1048万円、中央値53万円です。
金額ごとの割合はグラフをみてみましょう。
50歳代は、貯蓄がある人とない人の差が最も顕著に表れる年代です。
20歳代から継続的に仕事を続けている人は、50歳代の給料が最も高くなるため、貯蓄額も積み上がります。
貯蓄ができる人とできない人との差が時間の経過とともに大きく開いてしまった結果が50歳代の貯蓄額に表れています。
3000万円以上の貯蓄がある世帯は、二人以上世帯で10.8%、単身世帯で9.6%と割合が高くなっています。
一方で、金融資産非保有(貯蓄ゼロ)の世帯は、二人以上世帯で24.4%、単身世帯で39.6%となっており、単身世帯の貯蓄ゼロの割合は20歳代に次いで多くなっています。
単身世帯は平均値と中央値の差が大きく開いていることから、二極化していることがわかります。
1.5 60歳代の貯蓄額
60歳代の二人以上世帯の貯蓄額は平均値1819万円、中央値700万円です。
60歳代の単身世帯の貯蓄額は平均値1388万円、中央値300万円です。
金額ごとの割合をグラフでみてみましょう。
60歳代で、3000万円以上の貯蓄額が急に伸びているのは退職金が入ることが関係しているでしょう。
3000万円以上の貯蓄がある世帯は、二人以上世帯の世帯で2割、単身世帯でも金融資産非保有の次に割合が高くなっています。
一方、金融資産非保有(貯蓄ゼロ)世帯は二人以上世帯で20.8%、単身世帯で28.5%となっており、両極端になっていることがグラフからわかります。
退職金をもらえる人ともらえない人で二極化しているということでしょう。