日銀が大規模な金融緩和政策の維持を決定、発表後「円安」が加速。18時現在144円台後半をつける植田和男日銀総裁「経済の好循環、確度は少しずつ高まってきている」

3. 日本の景気は緩やかに回復していると判断

日銀は、日本の景気は緩やかに回復しているものの、海外経済は回復ペースが鈍化しており影響を受けていると見ています。

物価面では消費者物価（除く生鮮食品）の前年比は、プラス幅が縮小しているものの輸入物価の上昇を起点とする価格転嫁の影響により足もとは3％程度に。

植田総裁は会見で、日銀が掲げる物価目標の実現に向けた確度について「確度は上がってきているが、さまざまなデータやヒアリングにより、もう少し見たい」と述べています。

2023年12月19日、日銀が公表した当面の金融政策の運営は以下のとおりです。

次回、金融政策決定会合までの金融市場調節方針は全員一致で以下のとおり。

日本銀行当座預金のうち政策金利残高に▲0.1％のマイナス金利を適用

10年物国債金利がゼロ％程度で推移するよう、必要な金額の長期国政の買入れを上限を設けず行う。

長期金利の上限は1.0％を目処に、大規模な国債買入れを継続するとともに、機動的に各年限において買入額の増額や指値オペ、共通担保資金供給オペなどを実施する。