12月にはボーナスが支給される企業が多いですが、正規と非正規の格差は依然大きいものです。

中でも就職氷河期・団塊ジュニアと呼ばれる世代では非正規雇用が多いとされ、なかなか貯蓄が進まないという方も。

今回の記事では、就職氷河期・団塊ジュニアにあたる50歳代や40歳代の貯蓄状況をまとめました。

また、後半では老後に向けた資産形成のポイントも解説しています。

統計も参考にしながら自身の置かれた状況を整理して、必要な対策を立てましょう。

1. 50歳代の「平均貯蓄額」

50歳代の貯蓄額を整理すると、【図表1】の通りです。

【図表1】

出所:金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」の各調査結果を参考に筆者作成

どちらも平均値と中央値に開きがあるのが特徴です。

貯蓄額の場合、富裕層など一部の世帯が平均値を上振れさせるため、中央値の方がより一般的な水準を表していると考えられます。

貯蓄額が中央値付近に留まっている世帯は、65歳に向けて資産形成の計画を立てましょう。

金融資産保有額の分布は【図表2】【図表3】の通り。

まずは、二人以上世帯です。