2.2 単身世帯「40歳代」の貯蓄額

【図表6】

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」をもとにLIMO編集部作成

こちらもすでに2000万円を築いている世帯の割合は10%ほどです。

一方で、世帯金融資産非保有者は35.8%にのぼります。

3. 老後資産の形成に向けて

今回は就職氷河期・団塊ジュニア世帯の貯蓄の平均値・中央値を紹介しました。

各年代の平均値付近に到達していれば、資産形成は順調といえるでしょう。

一方で、現時点で中央値付近に留まる、もしくは金融資産非保有である場合には、次の対策を進めてください。

3.1 ライフプランと収支計画を立てる

今現在から老後までのライフプランと収支計画を立てるのが第一です。

40歳代~50歳代は子育て・子供独立、定年による引退とさまざまなライフイベントが想定される時期です。

それぞれの局面によって支出状況も大きく変化します。

悪いことばかりではなく、たとえばいま貯蓄が少ない世帯も、その原因が子育ての費用や学費であれば、子供が独立したタイミングで大幅な収支改善が見込まれます。

また、勤続年数が長いサラリーマンであれば、退職金によるまとまった収入も期待できるでしょう。

今後のライフプランと収支計画を踏まえて、65歳2000万円を目指す上での過不足を明らかにしておきましょう。