5. 離れて暮らす親の情報、どこまで把握できていますか?
今回は親が認知症になる前にぜひ聞いておきたいことをテーマにお話ししました。佳子さんは「もっと早く、父の終活を手伝ってあげていればよかった」と後悔しています。
ちなみに、株式会社エコリングが2023年11月22日に公表した調査結果によると、「親の終活状況を知らない」「今まで終活について話したことがない」と回答した人は実に7割を超えています。
年末年始は家族の心の距離を縮めることができる絶好の機会。親が元気なうちに、色々なことを話しておけると良いですね。
お金や医療にまつわる重要な情報、そして懐かしく幸せな思い出。
たとえ認知症とは無縁で天寿をまっとうできた場合でも、これらは介護の方針を決める際や、いずれ訪れる相続などの手続きに役立ちます。家族の歴史を刻むうえでも、親が元気なうちにぜひとも聞いておきたいものです。
みなさんは離れて暮らす親の「終活」、どこまで把握できているでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省 知ることから始めよう こころの情報サイト「認知症」
- 厚生労働省「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~(概要)」
- 一般社団法人全国銀行協会「預金者ご本人の意思確認ができない場合における預金の引き出しに関するご案内資料」
- 法務省「家族信託とは?」
- 一般社団法人家族信託普及協会「家族信託とは?」
- 厚生労働省「成年後見はやわかり ご本人・家族・地域のみなさまへ 成年後見制度とは」
- 株式会社エコリング「72%の人は自身の親の終活状況を「把握していない」と回答。親の死後を考えると終活は"してほしい"??ホンネを徹底調査!」(PR TIMES)2023年11月22日
佐橋 ちひろ