2. 40歳〜50歳代が老後までに準備すべき3つのこと

前章でお伝えしたように、40歳〜50歳代の多くが老後に向けた貯蓄があまりできていないのが現状です。

老後の収入となる年金だけで生活していければ問題ないですが、現代において年金だけで生活していくのはハードルが高くなっています。

そこで本章では、安心した老後生活を送るために、40歳〜50歳代が老後までに準備すべき3つのことについて紹介していきます。

2.1 老後の収支のシミュレーションを行う

老後生活を考えるにあたって、まずは「老後の収支をシミュレーション」しておくことが大切です。

老後の収入は基本的に「老齢年金」となるため、ご自身がどのくらい年金を受け取れるのか「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などで確認しておきましょう。

また、現在の生活費から老後の支出も想定しておけると良いです。

もし、将来受け取れる年金額よりも支出のほうが上回る場合は、今のうちから保険料や通信費用といった固定費の見直しをしておくことをおすすめします。

2.2 老後のための資産形成をしておく

老後資金を確保するために、40歳〜50歳代からでも資産運用を検討してみると良いでしょう。

新NISAは2024年から新たに始まるもので、現行のNISAとは異なり「非課税で運用できる期間が無期限」となるため、老後の資産準備としてより活用しやすくなりました。

資産運用は開始時期が早いほど、利益につながりやすいため、今のうちからNISAの利用検討をしておけると良いです。

2.3 老齢年金をアップさせる

老齢年金は、現役時代の納付月数や加入期間によって、受給額が変わります。

国民年金の場合は、年金保険料の納付月数によって受給額が変動するため、過去に年金の未納がある場合は、追納を検討して受給額をアップさせましょう。

厚生年金の場合は、加入期間と報酬額によって決まるため、加入期間が長いほど受給額がアップしやすくなります。

そのため、厚生年金の受給額アップのために、厚生年金適用の会社で働き続けて、長期的に厚生年金保険料を納付するのも得策といえるでしょう。

3. 団塊ジュニア世代は今のうちから老後の準備を

本記事では、40歳〜50歳代の平均貯蓄額について紹介していきました。

調査結果では、団塊ジュニア世代においては「貯蓄ができている人」と「貯蓄ができていない人」の二極化傾向であることがわかりました。

「老後生活が不安」と感じている方は、今のうちから老後のための備えをしておきましょう。

本記事で紹介した「40歳〜50歳代が老後までに準備すべき3つのこと」は、今すぐに始められるものばかりなので、できるものから順に行動に移していくことをおすすめします。

参考資料

太田 彩子