3. 老後の平均貯蓄額はいくら?

前章で紹介した調査結果では、投資を検討している多くの理由として「老後資金の準備」が挙げられましたが、果たして老後までにどのくらい貯蓄をしておくのが一般的なのでしょうか。

総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、世帯主が65歳以上の貯蓄額の平均値は「2414万円」で、中央値は「1677万円」となっています。

平均値は貯蓄額が極端に多い人がいた場合、その金額に偏る傾向があるため、より実態に近い貯蓄額が知りたい方は中央値を参考にすることをおすすめします。

中央値は「1677万円」であり、老後までに2000万円到達できていない人のほうが多いことがわかります。

実際に、上記グラフの割合をみると貯蓄額が2000万円以上の世帯が全体の42.5%となっており、老後2000万円問題を解決できている人は半数以下であることがみてとれます。

さらに、貯蓄額がその半分となる1000万円未満の世帯が全体の35.9%となっており、老後資金が「十分にある世帯」と「十分でない世帯」の二極化傾向になっているのが現状です。