3. 条件

建物構造や最寄り駅からの徒歩分数、階数、築年数など、譲れない条件と妥協できる条件を決めましょう。しかし、譲れない条件はたくさん浮かんでくるけれど、妥協できる条件を決められない…という方は多いでしょう。

賃貸物件を契約した18~50歳を対象に実施したアットホームの調査では「建物構造(RC造、SRC造、木造など)」「日当たり・風通しが良い」「階数(2階以上など)」が妥協したことのトップ3でした。妥協してどうだったかを聞いたところ、いずれも半数以上が「妥協しても問題なかった」と回答しています。

「建物構造」は、防音性や防災面を気にして妥協しづらい条件の一つですが、実際に妥協して問題なかった人からは「最近の築浅物件は木造でもそこまで生活音が響かないから」「災害に強い地区なので木造でも問題ないと感じたから」といった前向きなコメントが見られました。

「日当たり・風通しが良い」は、妥協した人の64.6%が「妥協しても問題なかった」と回答しました。理由を聞いたところ、「除湿機を買えば問題なかった」「日当たりが影響する時間は大体学校に行っているから問題なかった」という声がありました。

「階数」は、防犯面や虫対策などで気になる条件ですが、妥協した人の76.3%が「妥協して問題なかった」と回答しました。理由には「セキュリティーがしっかりしていれば問題ないから」といったコメントが見られました。

一見譲れないと思う条件でも、他の条件や環境次第で妥協できるポイントがあるようです。

4. 設備

条件に続いて「設備」も譲れないものと妥協できるものを決めるのが大切です。

賃貸物件を契約した18~50歳を対象に行ったアットホームの調査では、住まいの設備の中で、最も妥協していたのは「オートロック」でした。次いで「2口以上コンロ」「宅配ボックス」「洗面所独立」と続きました。

中でも「オートロック」は妥協した人の約8割が「妥協しても問題なかった」と回答していました。セキュリティー面であると安心な設備ですが、実際に妥協して問題なかった人からは「鍵をかけ忘れないようにすれば問題ないから」といったコメントがありました。

「2口以上コンロ」は、料理好きには欠かせない設備ですが、妥協した理由としては「電子レンジでまかなえたから」「料理を毎日するわけではないから」という声がありました。

一方、「防音設備」は妥協した人のうち52.6%が後悔しています。リモートワークやオンライン授業などがある人は、どこまで妥協するか注意が必要なようです。