2. 30年間新NISAで運用した場合の資産総額シミュレーション
利回りや運用期間の条件が同じ場合、積立ペースが早いほど大きな金額の複利効果が働くため最終的な資産総額は大きくなります。
ここからは、積立期間ごとに30年後の資産総額のシミュレーションをしていきます。
なお、積立は毎月おこなうものとし、積立期間は金融庁の「資産運用シミュレーション」を使用し、枠を使い切った後の運用は筆者が試算しました。
この試算は、限度額に達するまで何年かかったかによって結果が変わってきます。
ここでは、限度額1800万円に達するまで5年間(年間360万円投資)、10年間(同180万円投資)、20年間(同90万円投資)の3パターンで試算しました。
2.1 5年間(年間360万円投資)で上限到達
5年間で限度額に到達するということは、月30万円、年間360万円積み立てていくことになります。
限度額に到達したあと25年間複利運用したとすると、運用利回り(年率。以降も特記ない限りは年率)ごとの30年後の資産総額は【図表1】の通りです。
なお、利回りは積立期間中も、限度額に達した後も同一とします。
年率7%~で運用できれば、30年後までに資産総額1億円に到達します。
1990年1月~2023年11月の米国株指数S&P500の年率リターンが約8%あったことをふまえると、30年間で年率リターン7%というは達成不可能な水準ではありません。
ただし、相対的にリスクの高い海外株式などへ積極的に投資する必要があります。