2.4 新NISAの限度額を気にせず積立を続けた場合は?

新NISAの限度額に到達した後も課税口座を活用して積立投資を継続したほうが、資産総額1億円を達成できる可能性は高くなります。

30年間にわたって積立投資を継続する場合、想定される運用利回りごとの必要積立額は【図表4】の通りです。

【図表4】

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」および筆者試算、なお必要積立額は千の位で四捨五入

1月あたり12万円程度を30年間積み立てられるなら、目標利回りが5%程度でも資産総額1億円を達成可能です。

3. まとめにかえて

新NISAの上限1800万円で「積立投資」した場合をシミュレーションしました。

計算上では達成不可能な水準でないものの、相対的にリスクの高い海外株式などへ積極的に投資する必要があります。

リスク許容度と照らし、無理のない範囲に留めることが原則です。

その上で資産総額1億円を目指すなら、新NISAの限度額にとらわれず積立投資を継続していくのがよいでしょう。

参考資料

太田 彩子