4. ねんきんネットにログインして将来の受給予定額を確認。その他の老後対策は?

年金の平均額をみてきましたが、まずは老後生活の柱である年金の受給予定額を確認するためにも、ねんきん定期便やねんきんネットを活用することが老後生活の第一歩となります。

Aさんもまずはねんきんネットを利用して、将来の受給予定額を確認しました。

ただし年金額は改定されるため、老後を迎えるころには今よりも少なくなることも想定しておきたいところです。

老後資金対策の基本としては、年金受給予定額と老後の生活費を考えた上で目標額を決め、以下のような対策をとることでしょう。

4.1 公的年金を増やす方法を考える

国民年金のみの場合は国民年金基金もしくは付加年金に加入する(併用不可)、厚生年金に加入する、厚生年金に加入している場合は収入を増やす(上限あり)など、公的年金を増やす工夫をすることも可能です。

4.2 個人年金保険やiDeCoへの加入を考える

個人年金保険やiDeCoといった「私的年金」により、自分で年金を用意するという選択肢もあります。

他に毎月一定額貯金をするのに加えて、2024年からはじまる新NISAを利用して一部で資産運用をはじめるのも一つでしょう。

4.3 健康を意識しながら、長く働き続けるキャリアプランを考える

女性の平均寿命は長い一方で、いつリタイアして老後生活をはじめるかは基本的に自分で決めることができます。

長く働き続けることで仕事による収入を得て、貯蓄を増やしたり、年金を繰下げ受給したりという方法をとることもできるでしょう。ただし、繰下げ受給が本当に得かは個人差があるので慎重に検討してください。

人生100年時代においては、長く働き続けて老後を遅らせることも一つの選択肢です。健康を意識しながらできるだけ働き続けたいですね。

ただしいつまで健康に働けるかは自分で選べるものではないので、お金に働いてもらう資産運用を併用するのもいいでしょう。

5. 40歳からひとりの老後対策に向けて動こう

40歳からであれば、65歳に退職するとしても老後まで約25年間あります。

この25年間のキャリアや貯蓄、資産運用、健康維持、人間関係等がリタイア生活後の生活を築くことになります。

40歳前後となると若いときに比べれば柔軟に仕事を変えるのは簡単ではなくなっているものの、今からできる選択肢も複数あります。

いつでも今が人生で1番若い時ですから、人生100年時代の今、みなさんもこれを機に老後対策について考えてみてはいかがでしょうか。

参考資料