1. 39歳独身女性です。みんないくら貯蓄を保有しているのでしょうか?
正社員やパートなど働き方を変えてきたAさんは、自分の貯蓄が平均より少ないのではないかと心配しています。
老後資金を考える際、まず同年代はどれくらい貯蓄を保有しているのかは参考になるもの。
今回は金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査 令和4年調査結果」をもとに、30歳代・単身世帯の平均貯蓄額を見てみましょう。
1.1 30歳代・独身の平均貯蓄額とは
- 平均:494万円
- 中央値:75万円
30歳代・単身世帯の貯蓄をみると平均が494万円でした。平均ということであれば、約500万円が目安になるでしょう。
しかし円グラフをみるとわかるように、貯蓄ゼロが約3割となっており、約半分が貯蓄100万円未満です。
より実態に近い中央値では75万円で、平均との差が400万円以上もあります。個人差が大きいため一概には言えないでしょう。
ちなみに40~60歳代の単身世帯の貯蓄の平均と中央値も確認します。
1.2 40~60歳代の単身世帯の貯蓄:平均・中央値
- 40歳代:657万円・53万円
- 50歳代:1048万円・53万円
- 60歳代:1388万円・300万円
※金融資産を保有していない世帯を含む
平均貯蓄額では、年代を重ねるごとに増えているのがわかりますね。
老後資金を形成するうえでは、平均貯蓄額を一つの目安としたいところでしょう。