おひとりさまの「氷河期世代」貯蓄額の平均は？老後に備えて済ませたいこと3選ゆとりある老後生活を送るために

2. 「おひとりさま」老後の収入と支出はどれくらい？

貯蓄が少なくても、「節約すれば公的年金だけでも生活できるのでは？」と考える方もいるでしょう。

まずは、厚生労働省の「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を基に、公的年金の平均月額を見てみましょう。

【公的年金の平均月額】

あくまでも平均値であることに留意する必要はありますが、厚生年金なら10～15万円前後、国民年金なら5万円前後の受給額となります。

（※厚生年金の月額には国民年金を含みます）

また、総務省統計局の「家計調査報告【家計収支編】2022年（令和4年）平均結果の概要」によると、65歳以上の単身無職世帯における平均支出は月15万5495円とのことです。

支出の状況は家庭によって大きく異なりますが、平均支出を見れば公的年金だけで賄うのは現実的ではありません。

収支のバランスよっては毎月の赤字額が大きくなるため、ある程度の貯蓄がないと生活が困窮する可能性もあるでしょう。