3. 暖房器具は用途にあった使い方をする
部屋全体を暖めるもの、部分的に暖めるものなど、暖房器具の性質を知って、それに見合った使い方をしましょう。
長時間いるリビングはエアコン、小さい部屋や洗面所などはすぐに暖かくなる電気ストーブなど、その暖房器具が得意とする場所で使う“適材適所”が節約につながります。
また、暖房器具の設定温度も重要です。
経済産業省資源エネルギー庁の省エネポータルサイトに、外気温度6℃の時に、エアコンの暖房設定温度を21℃から20℃にしただけで、年間で約1650円節約できるという試算があります。
設定温度をなるべく低くして使うには、他の暖房器具と組み合わせるといいでしょう。
消費電力の少ない電気毛布や電気ひざ掛けなどで体を直に温めれば、エアコンなどの部屋全体を暖める暖房器具の温度設定を下げることができます。
エアコンの場合、足元が寒くなることがあるので、ホットカーペットと併用するとエアコンをフル稼働しなくても済みます。
ホットカーペットは、使っている面積だけ温められるタイプのものだと、さらに電気代が節約できます。
4. 電気代を節約する小ワザ7選
4.1 フィルターの掃除をする
エアコンのフィルターを月に1回か2回清掃すると、年間で約990円の節約ができます。
4.2 加湿器を設置する
部屋が乾燥していると、実際の温度よりも寒いと感じます。
冬場に人が快適に感じる湿度は40%~60%といわれています。
エアコンは部屋を乾燥させるので、加湿器を設置したり、濡れた洗濯物を干したりすると、体感温度を上げることができます。
4.3 サーキュレーターを使う
暖められた空気は上に行き、冷たい空気は下に行く性質があります。
そのためエアコンを入れても足元が冷えるため、設定温度を高くしがちです。
サーキュレーターを使って、暖められた空気が循環すれば、設定温度を上げなくても済みます。
サーキュレーターの消費電力(25W)は1時間あたり約0.8円とわずかなので、結果的に電気代を節約できます。
4.4 保温効果のあるインナーを着る
部屋で厚着をしていれば、確かに暖房費を節約できますが、せっかくのくつろぎの場で肩が凝るのは考えものです。
最近では保温効果のあるインナーがたくさん売られています。
インナーを保温効果のあるものに変えるだけで、部屋の温度をそれほど上げずに過ごせるようになるかもしれません。
4.5 断熱対策をする
断熱対策というと、二重窓にしたり、断熱サッシにしたりと大掛かりなものを考えますが、カーテンを厚手のものに替える、窓に断熱シートやプチプチ(気泡緩衝材)を貼るだけでも、断熱効果が上がります。