まずは固定費の見直しから始めてみよう
本記事では、実際の調査データをもとに2020年と現在のお小遣い事情の変化について紹介していきました。
ボーナス増加や値上げラッシュが続いている一方で、9割の人はお小遣いの金額に変化がなく、中には「コロナや物価高などによって、家計支出が増えたから」という理由から、お小遣いが減った人もいるようです。
お小遣いが増えていない人のうち2人の1人が「余裕がなくなった」と感じており、近年続く物価高が家計に大きな影響をもたらしている現状が見て取れます。
多くの人が、お小遣いを増やすために「食料品の節約」「外食を控える」「日用品の節約」などの「変動費」に注力していますが、継続的にお小遣いアップを狙いたい場合は、まずは固定費の見直しをすることをおすすめします。
変動費とは異なり、一度固定費の見直しを行えば、その後も継続的に支出を抑えられるため、その分お小遣いアップがしやすくなります。
「値上げが続いて生活が以前よりも苦しい」と感じている方は、通信費や保険料、サブスクリプションの利用料金などの見直しをしてみましょう。
参考資料
- 厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和5年9月分結果速報等)」
- 一般財団法人 労務行政研究所「東証プライム上場企業の2023年 年末⼀時⾦(賞与・ボーナス)の妥結⽔準調査」
- 株式会社帝国データバンク「11月の食品値上げ 131品目 22年以降最少、2年続いた値上げラッシュ「沈静化」へ」
- ソニー損害保険株式会社「物価&ボーナスは増加傾向一方、お小遣いは約9割が「値上げなし」!コロナ・物価高の影響を受けて約半数が「余裕がなくなった」と回答〜ファイナンシャルプランナーによるお小遣いアップのポイント解説〜」
太田 彩子