老後の生活のことを考えるとき、多くの方が思い浮かぶのは年金かと思います。とはいえ、老後生活に欠かせないのはなにも年金だけではありません

老後に向けての貯金などもありますが、「退職金」も非常に重要になってきます。

「昔は定年退職時に2000万円ほど貰えていたが、今は公務員ぐらいしかそんなに貰えない」と聞いたことはありませんか。

果たして、この話は現実的なのでしょうか。

年金制度も公務員独自の共済年金が廃止され、厚生年金と統一されました。公務員との差は徐々に埋まっているという見方もあります。

また、人によって勤続年数や働き方は異なりますので、退職金の金額は一概には言えないでしょう。

そこで、今回は公務員の方の退職金事情について見ていきます。

大企業や中小企業に勤めている方の退職金についても見てみるので、今後訪れる老後について考えていきましょう。

 

1. 国家公務員の退職金はいくら?

公務員は、国や自治体に勤務し、営利を目的とせず社会作りを仕事としている人を指し、「国家公務員」と「地方公務員」に区分されます。

私達の暮らしに身近なのは、地方公務員かもしれません。

しかし、地方公務員の給与や退職金は、勤務する都道府県や市町村によって異なります。

そこで今回は、国家公務員の退職金について紹介していきます。

内閣官房の退職金に関する調査によると、国家公務員の退職金は下記のとおりです。