2. 12月は2023年最後の年金支給日

年金は2カ月に1度、偶数月にだけ支払われます。

つまり、12月は今年最後の年金支給日なのです。

ちなみに、12月15日に支払われる年金は「10月・11月分」です。

このように後払いの性質である点に留意しましょう。

3. 12月支給の年金「夫婦・シングル」の受給額はいくらか

厚生労働省や日本年金機構は、2023年度の年金額を下記のとおり公表しています。

老齢基礎年金の満額は、67歳以下が月額6万6250円。68歳以上が月額6万6050円です。

また、夫婦2人分の標準的な年金額は月額22万4482円とされました。

これは、夫婦2人分の老齢基礎年金に加え、夫の厚生年金(平均標準報酬43万9000円で40年間就業した場合)を含んだ金額です。

つまり、厚生年金単体では「22万4482円ー(6万6250円×2人分)=9万1892円」となり、老齢基礎年金と合わせると、一人分の年金額は「15万8232円」と求められます(67歳以下の場合)

つまり、年金額は下記が目安になります。

  • 67歳以下で老齢基礎年金のみの人:月額6万6250円(1人分)
  • 68歳以上で老齢基礎年金のみの人:月額6万6050円(1人分)
  • 67歳以下で標準的な厚生年金ももらえる人:月額15万8232円(1人分)
  • 夫婦2人分の老齢基礎年金の含む標準的な年金額:22万4482円(2人分)

これだけでは実態を掴むのが難しいといえます。

そもそも「平均標準報酬43万9000円で40年間就業した場合」というのが限定的であるため、多くの人にはあてはまらないでしょう。

そこで次の章では、実際に支給された年金額を踏まえ、世帯の様子ごとに試算してみます。