6.2 シングル世帯の年金額
- 男性で厚生年金:16万3380円
- 男性で国民年金:5万9013円
- 女性で厚生年金:10万4686円
- 女性で国民年金:5万4346円
夫婦共働きで厚生年金に加入する場合、老齢基礎年金も合わせた2人の合計は26万8066円です。
持ち家の有無や生活環境に左右されるとはいえ、こちらの金額であれば老後は安泰に感じるかもしれません。
しかし忘れてはならないのが、「平均通りの年金が受給できるとは限らない」という点です。
厚生年金の加入者は、現役時代の給与や加入期間によって個人差が生まれます。
さらに今後は年金の水準が減少したり、受給開始年齢が後ろ倒しになる可能性にも注意が必要です。
7. まとめにかえて
ここまで世帯のパターン別に年金受給額を確認しました。
年金の仕組み上、世帯状況などで受給額は異なります。あくまで平均値での比較になりますが、現役時代の収入より多いという方は少ないでしょう。
足りないと感じる場合には準備や対策が必要です。対策の第一歩は目安の確認を行いましょう。どのくらい足りないのか分からないと準備もはかどりません。
そのためには自分の年金額の把握が重要です。ねんきん定期便やねんきんネットを活用し、収入の目安を確認しましょう。
目安が見えれば、使うべき商品も見えてきます。例えばNISAやiDeCoが人気ですが、世帯によって使うべき仕組みは異なります。
必要な金額を見える化し、将来のお金に困ることが無いようしっかりと準備を進めていきましょう。
参考資料
- 日本年金機構「国民年金保険料」
- 日本年金機構「令和5年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「令和3年度 厚生年金・国民年金事業の概況」(2022年12月)
- 日本年金機構「Q.年金はいつ支払われますか。」
徳原 龍裕