1.3 国民健康保険料(税)
国民健康保険とは、協会けんぽや健康保険組合などの会社の保険に加入していない75歳未満の方が加入する公的医療保険です。
「介護保険料が天引きされている」などの一定の要件を満たす場合、国民健康保険の保険料(税)も年金から天引きされます。
1.4 後期高齢者医療制度の保険料
75歳に到達すると、誰もが「後期高齢者医療制度」に加入します。
こちらの保険料も、原則として年金天引きで納めます。
※国民健康保険と後期高齢者医療制度はいずれかの加入になるため、同時に天引きされることはありません。
1.5 個人住民税
前年中の所得に対して課税される住民税も、「介護保険料が天引きされている」などの一定の要件を満たす場合は年金から天引きされます。
2. 年金から「税金が天引きされない」こともある
厚生年金や国民年金から天引きされるお金について見ていきました。
ただし、天引きされるのは一定の要件を満たす場合となるため、反対に言えば「天引きされない人」がいるのも事実です。
条件をくわしく確認してみましょう。
2.1 所得税および復興特別所得税が天引きされない人
そもそも年金が一定額に満たず、所得税および復興特別所得税が課税されない方は、当然ながら年金から天引きされることがありません。
65歳未満で108万円、65歳以上で158万円以上が課税の目安となります。
ただし控除額は個人によって異なるため、控除される項目が多い方は、その分課税のラインが高くなります。
なお、遺族年金や障害年金は非課税となるため、そもそも所得税等はかかりません。
2.2 個人住民税が天引きされない人
同じく個人住民税も、そもそも非課税であれば天引きされません。
住民税が非課税になる所得目安は自治体によって異なります。
また、下記に該当する場合は年金から天引きされません。
- 老齢基礎年金等の年額が18万円未満
- 介護保険料が公的年金から天引きされない
- 天引きする税額が老齢基礎年金等の年額を超える
非課税である場合は別として、天引きされない場合でも支払いがなくなるわけではありません。
普通徴収となり、口座振替や納付書等にて納めることとなります。
また、天引きされるのは公的年金の雑所得にかかる税額のみとなるため、その他の所得に対する税額は天引きされません。
くわしくはお住まいの自治体窓口にご確認ください。