2.2 厚生年金「70歳~79歳」の平均月額
- 70歳:14万1026円
- 71歳:14万3259円
- 72歳:14万6259円
- 73歳:14万5733円
- 74歳:14万5304円
- 75歳:14万5127円
- 76歳:14万7225円
- 77歳:14万7881円
- 78歳:14万9623円
- 79歳:15万1874円
厚生年金の平均月額は70歳~74歳で14万4357円、75歳~79歳で14万8293円でした。65歳~69歳の平均が14万3613円なので、年代が高いほど年金額が多い傾向にあります。
また、厚生年金が受け取れるかどうかで、1年で約117万円、10年では約1170万円の差となります。
個人差が大きいものですので、まずはねんきん定期便などでこれまでの年金加入記録を確認しておくことをおすすめします。
3. 老後に向けてできることを考えてみては
今回は70歳代世帯の貯蓄事情や年金について確認してきました。
70歳代の3000万円以上の世帯は全体の26%で、意外に多いと感じた方がいるかもしれません。
ただし、100万円未満の世帯も多く、世帯間での格差も大きいこともデータからわかりました。また、受け取れる年金にも格差があることもわかりました。
貯蓄も少なく、受け取れる年金も少なくなると生活に余裕がなくなる可能性もあるでしょう。
こうした事情を考えると、若いうちから老後に向けての準備はかなり重要になってきます。
今のうちからコツコツと貯蓄するのもよし、貯蓄だけでは限界があるのでつみたて投資などをされるのもいいと思います。
ただし投資は貯蓄と違いリスクが伴います。将来への準備として十分なリターンが期待できますが、ご自身でしっかりと情報収集を行い自分に合った投資をすることがおすすめです。
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/元証券マン/AFP/一種外務員(証券外務員一種)
立命館大学卒業後、みずほ証券に入社。主にリテール営業に従事。富裕層顧客から未上場法人に対して株式や投資信託の販売、事業承継など、資産運用コンサルティング業務に携わる。その後、広告業界にて法人顧客に対しての新規開拓・コンサルティング業務に従事。現在は長年のコンサルティング業務で培った経験を基に、個人向け資産運用、保険の見直しのコンサルティング業務を行う。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員(証券外務員一種)の資格を保有。大阪府出身。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリア、転職などをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年6月20日更新)。