家計の見直しで収支改善を
充分な資産形成に必要な資金を毎月積み立てるために、収支の改善を進めます。
家計簿をつける習慣がなかった方は、記録して家計の現状を把握しましょう。
まずはしばしば発生する使途不明金をなくすのが第一です。
そのうえで、食費、被服費、娯楽・交際費などそれぞれの項目で過剰な出費があれば抑えられないか検討しましょう。
また、保険料や通信料、水道・光熱費など毎月決まってかかる固定費の削減も検討してみてください。
契約内容や契約会社の変更で、特に負担なく費用を削減できるケースも少なくありません。
早期に対策するほど毎月の必要積立額が少なくなる
中央値や金融資産非保有世帯の割合をみると、40歳代~50歳代の多くの世帯で老後資金が不足する可能性があります。
ライフプランの整理や資産運用、収支改善といった対策を早めに実行して、65歳で2000万円の資産形成を目指してください。
早期に対策するほど毎月の必要積立額が少なくなるため、無理なく老後資産を形成できます。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降)」
- 金融庁「資産運用シミュレーション」
- 金融庁「金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」
太田 彩子