職種・業種別の賞与はいくら?

前述の調査で、職種・業種別、男女別に年間の平均賞与を比較してみると次の通りです。

男女合計で見ると、管理的職業の平均賞与が男女合計で205万8400円となっており、飛び抜けて高い状況です。

男性との差はありますが、管理的職業では女性も比較的高い賞与をもらっています。

管理的職業に次いで賞与の高い専門的・技術的職業や事務でも賞与の額に一定の男女差はありますが、販売など男性の方が2倍以上も高い職種や業種もあります。

男性と女性の賞与金額が違う理由

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男性と女性の平均賞与に約40万円もの大きな差があるのは、正社員や総合職、管理職に占める割合が女性よりも男性の方が高いことが理由の1つです。

厚生労働省の「令和4年度雇用均等基本調査」によると、次の通りです。

  • 正社員の割合:男性73.1%、女性26.9%
  • 総合職の割合:男性78.7%、女性21.3%

また、企業規模10人以上の会社における管理職に占める男女の割合は、役職別に次の通りです。

  • 係長相当職:男性81.3%、女性18.7%
  • 課長相当職:男性88.4%、女性11.6%
  • 部長相当職:男性92.0%、女性8.0%
  • 役員:男性78.9%、女性21.1%

男女の就業状況が上記のようになるのは、男性の方が採用時に総合職で採用されるケースが多いことや、出産や育児による休業(または退職)で女性のキャリアが中断することが一因です。

女性の就業率は高まっていますが、非正規で働く人が多いことやキャリアの中断で管理職につく女性の割合が低いため、平均すると女性の方が給与や賞与が低くなります。