老後に向けて今できることをしておこう
本記事では、65歳以上の貯蓄額の平均について紹介していきました。
貯蓄保有世帯の平均値は「2414万円」、中央値は「1677万円」となっており、平均額だけみると老後資金の準備ができている人が多いように思えます。
しかし、貯蓄割合をみると、貯蓄額が2000万円以上の世帯が全体の42.5%を占めている一方で、1000万円未満の世帯が全体の35.9%となっており、貯蓄格差が生じていることがわかります。
貯蓄がなくても年金だけで生活費がカバーできれば問題ないですが、現在の日本の年金は厚生年金で約14万円、国民年金で約5万円であることから、ハードルは高いといえます。
老後資金に不安を感じている方は、今のうちから老後の備えをしておけると良いです。
まずは、自身の受け取れる年金額と想定される生活費から、老後に必要となる金額をシミュレーションしてみましょう。
そのうえで、NISAやiDeCoなどの国の「税制優遇制度」を活用し、老後に向けた資産運用を検討してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 内閣府「第2節 高齢期の暮らしの動向」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」
- 総務省「家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要」
- 厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
太田 彩子