3. もうすぐ2023年最後の年金支給日

年金は、基本的に偶数月に2カ月分がまとめて振り込まれます。

2023年12月15日は今年最後の年金支給日。11月には支給がなく、何かと物入りな年末に向けて、シニアはこの日を楽しみに待っていることでしょう。

ご参考までに、2023年度の年金額例を見ておきます。

  • 国民年金(満額):6万6250円(新規裁定者。68歳以上の方は6万6050円)(前年度比+1434円)
  • 厚生年金は標準夫婦(2人分の国民年金と厚生年金):22万4482 円(前年度比+4889円)

2023年度の新規裁定者(67 歳以下の方)の年金額は前年度から2.2%、既裁定者(68 歳以上の方)は1.9%の引き上げとなっています。

厚生年金のモデルケースとは、「平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43.9万円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準」です。

夫婦2人分の年金額は月額22万4482円で、年額にすると、厚生年金の標準夫婦は269万3784円となり、前年度より5万8668円の増額となります。

実際の受給額は個々の加入実績によって異なるでしょう。

ここで押さえておきたいポイントは2つ。

  • 年金額は厚生年金の加入の有無で水準が大きく異なる
  • 年金額は毎年改定され、減額になることも増額になることもある

という点です。

ただし、増額になっても年金制度上、物価上昇率よりも年金の増額率は抑えられることになります。

シニアにとっては年金以外の備えが必要不可欠といえるのはないでしょうか。