長い老後生活に向けて今から考えたいこととは
今回は現役シニア世代の懐事情について眺めてきました。
止まらぬ物価高、少子高齢化による働き手の不足。今後の日本経済を取り巻く環境はさらに深刻化していくと言われています。
公的年金額は世の中の物価や賃金の変化に合わせて毎年調整されているので、いまの水準がこの先もずっと続くわけではありません。年金収入だけでは不足が生じる部分については今から考えていくべきでしょう。
ではどのように不足分を準備したらいいのか。低金利の日本ではどんなに時間をかけても効率的に資産を増やすことはもはや不可能です。
そこで活用していきたいのがお金に働いてもらうこと=資産運用です。
貯蓄とは異なり、資産運用にはリスクがともないます。大切なことは「長期・分散・積立」の3つのポイントをおさえることです。
リスクの許容度も人それぞれです。今は国も自助努力を後押しする仕組み、制度を用意してくれていますので、メリット・デメリットをきちんと把握した上でご自身に合った方法を取り入れてみてください。
スタートは早いに越したことはありません。無理なく時間を味方につけて将来のセカンドライフを楽しみましょう
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」
- 厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 公益財団法人 生命保険文化センター「リスクに備えるための生活設計」
笹村 夏来