老後の毎月の収入はいくらぐらい?
一般的に、老後は国民年金や厚生年金といった公的年金を主な収入源として過ごすことになります。
年金暮らしは厳しいといった声も聞こえてきますが、実態はどうでしょう。
厚生労働省が公表した「令和3年度厚生年金・国民年金事業の概況」より、60歳代の平均年金月額を見ていきます。
【 国民年金の平均年金月額】
- 60~64歳:4万2512円
- 65~69歳:5万7739円
※64歳未満の国民年金の受給権者は、繰上げ受給を選択した者
【 厚生年金の平均年金月額】
- 60~64歳:7万7274円
- 65~69歳:14万3613円
※国民年金(基礎年金)の月額を含む
※65歳未満の厚生年金保険の受給権者は、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、主に定額部分のない、報酬比例部分のみの者
老齢年金の受給開始年齢(原則)となる65歳から69歳の平均年金月額は、「国民年金:5万7739円」、「厚生年金:14万3613円」でした。
ちなみに、これらの金額は「額面」となる点にご留意ください。
意外と見落としがちですが、老後に受給する公的年金からも税金や保険料などが天引きされます。
手取りベースで老後の年金額がいくらぐらいになるかを想定しておく必要があります。
ご自身の年金見込額を「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認しておきましょう。