おひとりさまにとって「家族」とのつながりが幸せのポイントか

おひとりさまといっても一人暮らしをしているとは限らず、家族と暮らしている人も多くいます。

ここでは、総務省統計局「令和2年国勢調査」から親と同居する40歳代独身者率が高い都道府県を見ていきましょう。

【図表2】

出所:総務省統計局「令和2年国勢調査」を参考に筆者が作成

【図表2】によると、同居率がもっとも高い都道府県は「富山県」で、「青森県」「新潟県」が続いています。

先に見た【図表1】において「新潟県」と「富山県」はおひとりさま女性の満足度が6位と高いですが、これらの県は首都圏と比べると持ち家率も高く、両親と仲睦まじく暮らしている未婚女性が多いとうかがえます。

また、「青森県」についても持ち家率は他の都道府県と比べると高く、成人してからも親と同居しやすいといえます。

一方、「東京都」の親との同居率は全国的に見てもかなり低く、45位という結果でした。

東京都は給与水準が他の地域よりも高いとはいえ、家賃相場も高いため家計のやりくりは大変なものです。一人暮らしの場合、月給は生活費に消えてしまい、趣味や娯楽にまわす余裕がないケースも珍しくありません。