日本地図上で「東京都」を見てみると、面積の小ささを改めて感じます。
しかし、東京都は面積が小さいながらも、エリアごとにさまざまな特色をもっています。
日本を代表する企業の本社が集まる「丸の内」、美術館や博物館が建ち並ぶ「上野」、高級感ただよう大人の街「銀座」、アニメやアイドルファンが集う「秋葉原」、世界に誇る歓楽街・歌舞伎町のネオンが光る「新宿」、劇場街の「日比谷」、若者文化の発祥地「原宿」。
また、新宿駅から電車で1時間半ほどの場所には高尾山や奥多摩峡谷といった豊かな自然があります。
東京都に憧れを抱き、進学や就職を機に上京したいと考えたことがある人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、本記事で見ていくように、おひとりさまの都道府県別の満足度の調査によると東京都在住者の満足度は他のエリアと比べてそう高くないという結果が出ています。
本記事では東京都で暮らすおひとりさまの満足度を確認した上で、東京都での生活を楽しめるおひとりさまを見ていきましょう。
都道府県別のおひとりさまの満足度で「東京都」は男性6位、女性20位
ジブラルタ生命は20歳~69歳の未婚男女4700名(男性2350名 女性2350名)を対象に、「おひとりさまに関する調査2022」を実施しました。この調査では「現在の生活に満足している人の割合」を都道府県別に出しています。
【図表1】によると、おひとりさま男性の満足度がもっとも高い県は「奈良県」と「大分県」でした。そして、「千葉県」「長野県」「沖縄県」が続きます。
気になる「東京都」は「富山県」と並び6位にランクインしています。日本の首都である東京都と、自然豊かでまったりとしたイメージがある富山県が並ぶことに驚く人もいるのではないでしょうか。
おひとりさま女性については「福井県」と「福岡県」が1位にランクインし、「愛知県」「奈良県」「鹿児島県」が続いています。
「東京都」は「神奈川県」「滋賀県」「京都府」と同じく、20位にランクインしています。
おひとりさまの満足度が高い都道府県の中には人口が少なく、大都市圏へのアクセスが不自由であったり、企業や娯楽施設の数が限られていたりする都道府県も多く含まれています。
また、地方は都心部よりも地域との関わりが密で閉鎖的な側面がある他、未婚者に対して結婚を勧める親族の声が強いイメージもあります。
地方は東京都をはじめとする大都市圏のように仕事帰りに手軽に食事できる場所が少なかったり、休日に遊びに行ける場所が限られたりするのもデメリットに感じます。
一方、おひとりさまにとって暮らしやすいように見える東京都ですが、実際は東京都で生活するおひとりさまの多くが現状に満足しているとは言い難い状況に置かれているようです。
おひとりさまにとって「家族」とのつながりが幸せのポイントか
おひとりさまといっても一人暮らしをしているとは限らず、家族と暮らしている人も多くいます。
ここでは、総務省統計局「令和2年国勢調査」から親と同居する40歳代独身者率が高い都道府県を見ていきましょう。
【図表2】によると、同居率がもっとも高い都道府県は「富山県」で、「青森県」「新潟県」が続いています。
先に見た【図表1】において「新潟県」と「富山県」はおひとりさま女性の満足度が6位と高いですが、これらの県は首都圏と比べると持ち家率も高く、両親と仲睦まじく暮らしている未婚女性が多いとうかがえます。
また、「青森県」についても持ち家率は他の都道府県と比べると高く、成人してからも親と同居しやすいといえます。
一方、「東京都」の親との同居率は全国的に見てもかなり低く、45位という結果でした。
東京都は給与水準が他の地域よりも高いとはいえ、家賃相場も高いため家計のやりくりは大変なものです。一人暮らしの場合、月給は生活費に消えてしまい、趣味や娯楽にまわす余裕がないケースも珍しくありません。
東京都での生活を楽しめるおひとりさまとは?
東京都には娯楽や仕事などさまざまなものが揃っており、どこかキラキラとしたイメージがあります。
とはいえ、前述のように東京都でのおひとりさま生活に満足している人の割合はそう高いわけではありません。
そこで、ここでは東京都での生活を楽しめるおひとりさまの特徴を見ていきましょう。
現職に満足している・就きたい仕事がある
地方では東京都と比べると選択できる企業や職業が限られます。特定の職業に就くためには東京都で暮らすことが前提になることも珍しくありません。
故郷を離れてでも従事したい仕事がある人や現職に充足感を抱いている人は東京都での生活に満足しやすい傾向にあります。
また、東京都には役者やアイドル、音楽家、クリエイティブワーカーなど夢に向かって頑張っている人も多くいます。
休日はアクティブに活動したい
東京都では何らかのイベントが週末に開催されています。グルメフェアや芸能系のイベント、アート系のイベントなど、大人が一人で楽しめるものも多いです。
また、東京都は高尾山や新宿御苑、等々力峡谷など自然を感じられるエリアも多く、お台場近辺では海が見えます。千葉県や神奈川県の海岸エリアまでのアクセスもよく、屋外でのアクティビティを気軽に楽しめます。
その他にも、大人向けのスクールや習い事の教室も充実しているため、休日を使って自分を高めることもできます。
グルメが好き
東京都には有名シェフが腕を振るうレストランやハイブランドが手掛けるレストランなどが集まっています。また、知名度はなくても知る人ぞ知るおいしいレストランも多いです。
東京23区内であれば最寄り駅や定期圏内の駅に飲食店が充実しているため、仕事終わりに好きなものを食べて帰れます。
また、居酒屋も多いため一人飲みも、仕事仲間との飲み会も気分に合ったお店で楽しめます。
一方、地方だと、最寄り駅や勤務先の近くに飲食店がほとんどないことも珍しくなく、外食派の人は平日の食事がワンパターンになりがちです。
ウィンドウショッピングが好き
地方に大型ショッピングモールが進出し、ネットショッピングも普及しているため、東京都や大都市圏でなければ購入できないというものは少ないといえます。
とはいえ、実物を見てから購入したい人や数々の商業ビルをはしごしてお気に入りのアイテムを探したい人にとって、買い物スポットが限られる地方に不自由さを感じることもあるでしょう。
都内の駅ビルは華やかで、にぎわっているため、そうした場所に居るだけで楽しい人も多いはずです。
東京都で暮らすからには「東京」を「満喫」しよう
東京都で暮らすからには東京ならではの恩恵を享受できるでしょう。高い住居費を支払い、東京都の利点を得られないのはもったいないといえるかもしれません。
現実的な話をすると、東京都でプライベートを楽しむにはある程度の余剰資金が必要になります。金銭的余裕がないと、食や娯楽施設などを楽しむことも難しくなります。
東京都での生活を検討している人は東京都ならではのメリットや自分が都内に居ることで得られるだろう恩恵を整理してみてください。そうすることで、自分にとって東京都での生活が本当に必要なのかという答えが見えてくるはずです。
参考資料
- ジブラルタ生命「おひとりさまに関する調査 2022」
- 総務省統計局「国勢調査2020 ライフステージでみる日本の人口・世帯」
- 総務省統計局「令和2年国勢調査」
- 総務省「平成30年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計」
西田 梨紗