NTTデータグループのセグメント
同社は、2023年7月1日からの3社体制(持株会社、国内、海外)への移行に伴い、セグメントも「国内セグメント」「海外セグメント」と変更し投資家に分かりやすくしている。
国内セグメント売上高は、前年同期比+7.5%の8228億円と増収であった。
セグメント利益は、前年同期比+4.3%の800億円となり、公共事業の収益性が向上し、営業利益率も上がっている。
NTT Ltd.の連結化により、海外セグメント売上高は前年同期比+103.5%の1兆2729億円と大幅な増益となっている。
セグメント利益は、前年同期比+30.5%の342億円となったものの、営業利益率は2.7%と悪化しており、収益性の改善が必要であろう。
同社では事業構造改革を本格的に推進し、収益性の改善を図るとしている。
NTTデータグループがメインベンダーの全銀システム障害
2023年10月10日~11日、銀行間送金を担う「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」で大規模システム障害が発生した。
「全銀システム」のメインベンダーで同社は、2023年10月27日に金融庁より資金決済に関する法律第80条第2項にもとづく報告徴求命令を受領している。
決算発表と同日に、障害の状況と今後の取り組みを公表している。
同社は金融機関、特に地方銀行向けに勘定系システムを開発しているが、全銀システムの障害発生が今後の同社に与える影響について注視する必要がある。