2.2 厚生年金の繰下げ受給は1.2%

続いて厚生年金ですが、こちらの利用率は1.2%となりました。

国民年金と同様に、年々増加している様子がわかります。

  • 2017年度:0.7%
  • 2018年度:0.7%
  • 2019年度:0.8%
  • 2020年度:1.0%
  • 2021年度:1.2%

国民年金と厚生年金は同時に繰下げる必要が無いため、年金種類によって使い分けすることも可能です。

国民年金だけを繰下げる場合と、それぞれを同時に繰下げる場合でどのような点が異なるのか、それぞれのメリットとデメリットをまとめていきます。

3. 年金の繰下げ受給のメリット

繰下げ受給のメリットは、年金額の増加です。

受け取る時期は遅くなりますが、働くシニアが増えているため労働収入で生活が出来るのであれば、繰下げるメリットは大きいでしょう。

75歳まで月単位で遅く出来ますので、働き方や生活スタイルに合わせて利用する方も増えるでしょう。

4. 年金の繰下げ受給のデメリット3選

先ほど繰下げ受給の利用率が低いことが確認できました。なぜ低いのかはデメリットにも関係するため、3つのデメリットを紹介します。

4.1 デメリット1. 長生きが必要

せっかく年金月額が増えても、すぐに亡くなってしまうと受け取り総額が少なくなってしまいます。

長生きの時代ですが、繰下げる場合には健康にも意識してなるべく多く受け取れるようにしたいですね。

参考までに、単純計算で約12年生きて受け取らないと、繰下げのメリットは享受できません。

もちろんコントロール出来る問題では無いですが、長生きが前提の上で成り立つメリットであることは知っておきましょう。