50歳代おひとりさまの貯蓄額の中央値は53万円

50歳代のおひとりさまはどのくらいの貯蓄があるのか、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」を元に確認していきましょう。

調査結果によると、50歳代のおひとりさま世帯の平均貯蓄額は1048万円です。1000万円を超えていることに驚く方もいるかもしれませんね。それもそのはずで、より実態に近い「中央値」は53万円となっており、平均値と大きな差が生じています。

これは、数千万円の貯蓄がある方が平均値を押し上げているためで、実際には貯蓄が無い方やあっても100万円以下という方が少なくないことが主な理由です。

50歳代おひとりさま世帯の貯蓄額ごとの割合を下表にまとめましたのでご覧ください。

おひとりさま世帯のうち「貯蓄なし」の世帯が39.6%、「100万円未満」の世帯が11.5%で、合わせて半数以上を占めていることがわかります。中央値が53万円となるのも納得できるでしょう。