50歳代・ひとり世帯の貯蓄額(平均・中央値)
単身世帯は平均は1048万、中央値は53万円でした。
総務省の2022年「家計調査(家計収支編)2022年(令和4年)」によると、65歳以上単身世帯の生活費の平均は月額で14万9000円です。
一方で、厚生労働省の令和3年(2021年)調査によると、年金の受給額は厚生年金が平均14万4000円であり、仮に90歳になる直前まで25年間を年金で生活する場合、厚生年金受給者なら不足額約150万円となります。
平均並みの約1000万円もあれば、平均的な暮らしであれば介護費用を賄いつつも生活できると考えられるでしょう。
一方で、中央値の53万円は、単身といえど老後に困窮するリスクが高くなります。
なお、平均値・中央値の違いが大きい点が気になるところですが、中央値は「順位が真ん中の人の数値」、平均値は「全てのデータの合計÷人数」で計算します。平均値は極端に高い数値があると高めに出るという特徴があります。
貯蓄や金融資産に関する調査では、少数の富裕層の方がきわめて大きな資産を持っていると、その数値によって平均値は高めに引っ張られる傾向があるのです。
そのため、貯蓄や年収に関するデータでは、平均値よりも中央値の方が一般的な実態を表すケースが多いと考えられます。