適度なリスクを取って資産を増やす
老後までまだ一定の時間がある50歳代は、余剰資金がある場合、損失リスクに気を配りながらもまだまだ資産運用を実行できるタイミングです。残りの期間を考えると、NISAを活用して有価証券投資を行うのがまずは有効な選択肢になります。
NISAは2024年から新制度に移行して、非課税限度額1800万円と大幅に拡充されるため、NISAのなかだけで充分な資産形成も可能でしょう。
大きなリスクを取ると、万が一損失が発生したときに回収が困難になる恐れがありますし、大切な老後資金に影響が出てしまう場合もあります。
低リスクな債券型の投資信託や、株・債券などへバランスよく投資するバランス型投資信託などの中から、ご自身で納得できる投資対象を選ぶことが大切でしょう。
そのほか、資産形成方法としてiDeCoや個人年金保険の活用も選択肢ではあります。ただし、商品によっては老後までの払込期間が限られているため、十分な資産形成が可能か、そもそも受取要件を充足できるかきちんと確認することが大切です。
今回の記事を参考に、ご自身に合った老後資金準備についてまずは情報収集をしてはいかがでしょうか。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」
- PRTIMES「<老後資金と働き方調査>約8割の50代会社員が「老後の生活費が不安」と回答!定年後も働き続ける予定や可能性がある人は8割以上に上る」
- 金融庁「新しいNISA」
宮野 茉莉子