70歳代「おひとりさま」が受け取れる収入はいくらか

総務省の「家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要」によると、65歳以上単身世帯の平均的な消費支出は「14万3139円」となっています。

もし、貯蓄ゼロの状態で老後生活を送る場合は、約14万円の収入が最低限必要となりますが、老後の収入の柱となる年金月額はどのくらいなのでしょうか。

厚生労働省の「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」の公表データを参考に、現在の国民年金と厚生年金の平均受給額を見ていきましょう。

厚生年金の平均月額はいくら?

厚生労働省年金局の「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、70歳代の平均年金月額は以下の結果となりました。

厚生年金は国民年金に上乗せして加入する年金のため、一般的に国民年金よりも受け取れる老齢年金額が高くなります。

70歳代が受け取れる厚生年金の平均月額は約14万円。

もしこの通りが受け取れるなら、生活スタイルによっては、貯蓄がゼロでもギリギリ年金だけで暮らしていける可能性があります。

一方で国民年金のみに加入していた場合は、70歳代が受け取れる平均月額が約5万円であることから、貯蓄がゼロの場合は生活のために別の収入源が必要となりそうです。

このように、年金の見込額によって必要となる老後対策が異なることがわかります。

実際には平均どおりという方も少ないため、年金見込額をねんきん定期便などで確認しておきましょう。