5. 年金の繰下げ受給は「デメリットも踏まえ、慎重に検討を」
今回は、老後の「年金の繰下げ受給」について整理してきました。
厚生年金、国民年金は一般的に65歳が受給開始のタイミングですが、これを75歳まで後ろ倒しすることで、もらえる年金額は本来の184%にまで増えます。
単純計算で、繰下げ受給を選んだ場合「受け取り始めてから約12年以上存命」であればメリットがあります。
もちろんデメリットも考慮しながら慎重に検討する必要はありますが、長寿時代を生き抜くための、一つの選択肢として頭に入れておくのがよいかもしれません。
公的年金は生涯を通じて受け取れますが、実際の受給額には個人差があります。老後資金は預貯金や資産運用で上乗せして準備していきたいものですね。
「NISA」や「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」など、国の税制優遇制度を活用した投資を考えるのも一案です。健康寿命と資産の寿命を、並行してのばしていけたら理想的ですね。
参考資料
大庭 新太朗