新NISAへの意見「投資意欲があがる」一方で「給料アップを望む」という声も
最後に新NISA制度に対するみなさんの考えをみていきましょう。
Q3.新NISA制度についてのお考えをお聞かせください。
- 従来のつみたてNISAよりも月々の積立可能額が増えたことは良かったのではないでしょうか?
- 投資意欲があがる。今後も継続をお願いしたい。
- 日本人が自身のお金の在り方について考える良い機会であり税制の事についても実感でメリットやリターンを享受出来れば、いろんな意味で良い変化が生まれるのではと考えます。
- 金額的にかなり大きくなります。自身もそうですが、子供たちに有効活用してもらいます
- 来年定年で退職金が入るため、IDECOを含めて、新NISAに対応する。
- 投資が加速する施策だと感じるが株価の大幅下落時にどう対応するか熟考する必要がありそう
- よい制度だと思うが、短期間に制度を理解できても利用には至らないと思う。収入が少なく不安定だからと思う。
- 投資額が拡充しても、そもそも積立NISAくらいの投資額しかないので、経済対策からの給料アップを望みます。
現行NISAよりも使いやすくなるため、基本的に前向きに捉えている方が多いとわかります。
「子供たちに有効活用してもらいます」というように子ども世代にまで向けた意見が挙がったり、「来年定年で退職金が入るため、IDECOを含めて、新NISAに対応する。」というように具体的な使い道を考えている方も。
一方で、投資ですから、必ずリスクがあります。
「株価の大幅下落時にどう対応するか熟考する必要がありそう」という意見にもあるように、成長投資枠にしろ、つみたて投資枠にしろ、「下落したときにどうするか」は前もって考えておいたほうがいいでしょう。
また、よい制度だと思う一方で「利用には至らないと思う。収入が少なく不安定だからと思う。」「給料アップを望みます」という声も見られました。
長年、平均年収400万円台が続く日本。
相次ぐ物価高に、年々社会保険料も上がり、「すぐには投資にまわせるお金がない」という声も少なくはないでしょう。
新NISAは先を見据えた活用を
新NISA制度は恒久化され、非課税期間も無期限となるため、不安が高まる老後資金対策としては有効な手段の一つとなるでしょう。
一方で、投資にはリスクがあり、また年代やライフスタイルによって投資できる対象や金額も変わるものです。
老後資金対策の一つの選択肢として、まずは情報収集からはじめ、長い目で見て利用を検討するのもいいでしょう。
調査概要
- 調査日:2023年9月22日(金)~10月6日(金)
- 対象者:くらしとお金の経済メディア「LIMO」のメールマガジン会員
- 回答数:117件
参考資料
宮野 茉莉子