4. 老後に向けてできる対策は?
最近になって「つみたてNISA」や「iDeCo」といった資産運用がこれまで以上にクローズアップされ、興味や関心をもつ方も増えてきました。
いずれも「老後の資産形成」を主な目的として始まった制度です。
これは、「自分の力でも老後の資金を準備してください」という国からのメッセージのようにも感じ取れます。
2024年からNISA制度の大きな改定も予定されています。
筆者の元にも新NISAやその他資産運用に関するご相談が非常に増えています。
「このままではいけない」「なんとかしなければ」と危機感を抱いている人が、少しずつ行動に移し始めているようですね。
「気になってはるけど、なかなか行動には移せていないな」という方は、まずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。
5. 「厚生年金・国民年金」よくある質問(FAQ)
ここでは年金にまつわる「よくある質問」について見ていきます。
5.1 Q1. 厚生年金と国民年金の違いはなんですか?
A1. 公的年金は2階建ての構造となっており、1階が国民年金、2階が厚生年金です。
国民年金 | 厚生年金 | |
加入者 | 原則日本に住む20歳~60歳未満の人 | 公務員や会社員など |
受給額(月額) |
満額:6万6250円 平均:5万6368円 |
平均:14万3965円 |
保険料(月額) | 1万6520円 | 報酬によって異なる |
支給開始年齢 | 原則65歳 | 原則65歳(特別支給の老齢厚生年金あり) |
受給資格期間 | 10年 | 1ヶ月 |
5.2 Q2. 自分の基礎年金番号はどこで確認できますか?
A1. 会社員の方は、勤務先で確認することができます。
もしくは基礎年金番号通知書、年金手帳(青色)、国民年金保険料の口座振替額通知書、国民年金保険料の納付書や領収書、年金証書、年金額改定通知書等の通知書等でも確認できます。
5.3 Q3. 月の途中で転職すると、厚生年金保険料はどうなりますか?
A1. 資格取得した月の保険料から支払う必要があります。
保険料は月単位で計算するので、月の途中で退職した場合は前月分までを納めます。月の途中で新しい会社に入社した場合、その月から保険料を支払います。
参考資料
荻野 樹