お墓・介護・遺産など「つい避けがちな」老後の話題
LIFULL seniorは2023年8月30日、家族や親族とどこまで老後についてのことを話し合っているか、実態を調査するためアンケート調査の結果を公表しました。
家族と話していることのトップは「お墓」!じゃあ「介護」は?
■家族と老後について話していること
※身近な人が「まだ老人ホームに入居していない人」
- 1位:あてまはるものはない:68.8%
- 2位:お墓について:16.6%
- 3位:遺産について(金融資産、不動産など):10.7%
- 4位:延命治療、終末期に受けたいケアについて:10.6%
- 5位:遺品整理、住まいの片付けについて:8.5%
- 6位:老人ホームについて:7.3%
- 7位:認知症になった場合の対応、資産管理について:6.1%
- 8位:受けたい介護について:5.5%
最初に紹介するのは、身近な人が「まだ老人ホームに入居していない」という人からの回答ランキングです。
配偶者、親、子、きょうだいなどの家族と、老後の暮らしに関するどんなトピックを話し合ったことがあるかをたずねたところ68.8%と約7割の人が「あてはまるものはない」と回答しています。
話し合ったトピックの中で10%を超えたのは「お墓について(16.6%)」、次いで「遺産について(10.7%)」「延命治療や終末期に受けたいケアについて(10.6%)」の3つのみ。
お墓や遺産相続よりも前に発生する、「認知症になった場合の対応、資産管理について(6.1%)」や「受けたい介護(5.5%)」について、事前に家族で意見共有ができている世帯は多数派ではないのかもしれません。
そもそも老後に関する話題は明るいとは言い難いものがほとんどですから、何のきっかけもなく話題に出すことが憚られるという気持ちも納得できますね。
ちなみに「あてはまるものはない」と回答した人の割合を世代別でも見てみましょう。
- 20代:77.6%
- 30代:75.2%
- 40代:71.0%
- 50代:65.5%
- 60代:60.4%
- 70代:53.6%
40代までは全体の68.8%より高い数字になっていますが、必然的に50代を超えると緩やかに減少していきます。親の老いを目の当たりにしたことが、自分自身の遠い将来を考えるきっかけとなったケースもあるでしょう。
ただし、この意識調査の対象を「身内が介護施設入居を経験した人」に絞ると、結果は大きく動きます。次で見ていきましょう。