5. 年金見込み額を把握して「老後に向けた資産づくり」のスタートを

今回は、今のシニア世代が公的年金をどのくらい受給できているかを見ていきました。

現役時代の年金加入状況により、実際に受け取る金額には個人差があります。また、貯蓄額やひと月に必要な生活費にも世帯差があります。

将来受け取る年金額を世帯単位で把握したうえで、老後に向けた資産形成を進めていけるとよいですね。

働き盛りの現役世代には、教育費や住宅費など目前の出費がたくさんあります。いまの暮らしを上手に成り立たせながら、効率よく将来資金をつくるための工夫をしてみましょう。

iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)や、2024年からパワーアップするNISA制度といった税制優遇制度の活用を検討しながら、上手に投資でお金を増やしていくのも一案でしょう。

超低金利が続くいま、銀行などにお金を預けているだけでは資産は増えません。そんな今こそ「お金に働いてもらう」という発想を持つ好機かもしれません。

参考資料

• 日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(2023年4月)
• 厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」
• 厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2022年12月)

西村 翼