5. 公的年金のみ収入で老後生活に不安がある場合の対処方法
ここまで公的年金の仕組みや平均受給額についてお話をしていきましたが、年金のみの収入で老後生活を送るのはなかなか難しいでしょう。
受給金額にもよりますが、老後生活に不安がある方ほど、若い頃から老後生活に向けた準備をすることをお勧めします。
筆者は前職で証券会社に勤務をしていた関係で、多くのお客様とお話をしていきましたが、若い頃から老後生活に向けて貯金や資産運用をする方が多くいらっしゃいました。
ですが、「お金」について悩まれた時は中々周りの人には相談ができない傾向にあるかと思います。そしてインターネットで調べても、よく分からないと思う方も多いでしょう。
証券会社へ勤務をしていたときもそのように悩まれるお客様が多くいました。
では、ここで老後生活に向けた準備方法の代表的な例を挙げていきたいと思います。
1つ目に貯金、2つ目に資産運用が代表的な例になります。
貯金と聞くと敷居が低いですが、資産運用と聞くとある程度のお金がないといけないと思われる方々も多いかと思います。しかし、そうとも言い切れません。
どんな資産運用を選択するかによりますが、物によっては100円から始められる資産運用もあります。
現在の日本には多くの選択肢があるので、ご自身の現状や性格にあった方法を選択することが大切です。
6. 年金について知っておこう
お金に関する記事を読むと、分からない言葉が多くあるため読み進めにくいですが、早い段階から知識を付けておくことで老後生活への不安を取り除けるきっかけになるかと思います。
今回は「年金」についてフォーカスをしましたが、生きていけば「年金」は必ず関わってくるものです。知っておくことで得をする可能性もありますので、今後のご自身のために今のからお金について知っておくことをお勧めします。
この記事を読んで、お金について興味を持っていただけたら幸いです。
7. 年金のよくある質問(FAQ)
ここでは年金にまつわる「よくある質問」について見ていきます。
7.1 Q1. 厚生年金と国民年金の違いはなんですか?
A1. 公的年金は2階建ての構造となっており、1階が国民年金、2階が厚生年金です。
国民年金 | 厚生年金 | |
加入者 | 原則日本に住む20歳~60歳未満の人 | 公務員や会社員など |
受給額(月額) |
満額:6万6250円 平均:5万6368円 |
平均:14万3965円 |
保険料(月額) | 1万6520円 | 報酬によって異なる |
支給開始年齢 | 原則65歳 | 原則65歳(特別支給の老齢厚生年金あり) |
受給資格期間 | 10年 | 1ヶ月 |
7.2 Q2. 自分の基礎年金番号はどこで確認できますか?
A1. 会社員の方は、勤務先で確認することができます。
もしくは基礎年金番号通知書、年金手帳(青色)、国民年金保険料の口座振替額通知書、国民年金保険料の納付書や領収書、年金証書、年金額改定通知書等の通知書等でも確認できます。
7.3 Q3. 月の途中で転職すると、厚生年金保険料はどうなりますか?
A1. 資格取得した月の保険料から支払う必要があります。
保険料は月単位で計算するので、月の途中で退職した場合は前月分までを納めます。月の途中で新しい会社に入社した場合、その月から保険料を支払います。
参考資料
長井 祐人