4. 年金は請求しないともらえない

年金の受給額について、20万円以上の割合と10万円未満の割合を比較しました。

年金額の実情と同様、その手続きも実はあまり知られていません。いざ年金を受給するには、年金請求が必要ということをご存知でしょうか。

10月19日には、きちんと年金請求ができた方に対して年金証書・年金決定通知書が送付されました。

年金請求書は、受給開始年齢に到達する約3ヵ月前に日本年金機構から本人宛に送られます。

書類が届いたら、まず記載された事項に漏れや誤りがないか確認します。

その後、年金請求書に必要な項目を記入して、添付書類とともに年金事務所に提出すると、年金の受給手続きが完了となります。

年金請求書の提出が遅れると、年金の支払いが一時止まることになります。

提出期限を過ぎても提出すれば65歳にさかのぼって決定されるものの、時効もあるので注意が必要です。

5. 時代の変化に対応する準備を

今回は厚生年金にスポットを当てて見てきました。

まずは皆さんの手元に送られてくる「ねんきん定期便」を確認するところから始めましょう。自分がどのくらいの年金を確保できるかを把握することが大切です。

しかし、将来もらえる金額も、受給中の年金額も変動します。

さらに、物価の上昇によって必要になってくる生活費も変化していくでしょう。そういった時代の変化に対応するために、少しずつでも老後に向けての準備を早めに始める必要があります。

その中で資産運用を取り入れることも対策の一つかもしれません。

資産運用も現在はさまざまな方法が出てきています。自分にどれがあっているのかがわからない方は、専門家に相談するのも良いと思います。

皆さんの大事な老後生活に向けて、まずは一歩踏み出してはいかがでしょうか。

参考資料

渡邉 珠紀