2. 公的年金「年金積立金」の運用状況は?
GPIFが公表している「2023年度第1四半期運用状況(速報)」によると、年金積立金の運用がスタートした2001年度から2023年度第1四半期における収益率は年率+3.97%。2022年度は急速な円高によりマイナスとなりましたが、バランスのとれた運用で長期的にはプラスとなっています。
2.1 公的年金「年金積立金」の運用状況《2001年度~2023年度第1四半期》
- 運用資産額:219兆1736億円(2023年度第1四半期末現在)
- 収益率:+3.97%(年率)
- 収益額:+127兆3658億円(累積収益額)
グラフを見ていていただくと運用開始直後はマイナスですが、2年経過後は値下がりの時期もあったものの複利効果もあり着実に収益を積み上げているのが分かります。
年金積立金は、現世代の人たちに支給される原資ではないため、こうして長期的視野に立った安定運用が可能となるのです。
3. 公的年金「年金積立金」のポートフォリオ運用とは?
GPIFは年金積立金の運用で安定的に資産を増やすことに成功しています。どのような運用をしているのかポートフォリオを覗いてみましょう。