年収1000万円超の貯蓄割合はどのくらい?

では最後に、年収1000万円超世帯の平均貯蓄額と貯蓄割合について見ていきましょう。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、二人以上の世帯年収1000万円超の平均貯蓄額は下記の結果となりました。

平均値は、すべてのデータ数を足してその個数で割った数値であるのに対して、中央値はデータを小さいものから順に並べたときのちょうど中央に位置する値であり、実態に近い数値としては「中央値」を参考にすると良いでしょう。

世帯年収1000万円超の平均貯蓄額の中央値は、どちらも1000万円以上であり、比較的貯蓄のできている世帯が多いとうかがえます。

また、金融広報中央委員会の同調査における、世帯年収1000万円超の貯蓄割合は下記の結果となりました。

3000万円以上貯蓄している割合が最も多く、年収1000万円超の世帯の半数以上は貯蓄額が1000万円以上となっていることがわかります。

一方で、資産を保有していない「金融資産非保有」の割合が約1割となっていることから、「年収1000万円超の世帯であれば貯蓄も十分にできている」とは一概には言えないようです。