4. 自分自身で老後資金を準備する
健康で老後も働けるということは、もちろん良いことだと思います。しかし、いつまでも健康で長生きできるとは限りません。
また、老後資金が充実しているのであれば良いのですが、ここ10数年で年金は減っている状況です。
不安をあおるわけではないのですが、老後までに時間がある方は、これからでも老後資金を準備することはできます。
住宅資金や教育資金の準備で大変なこともありますが、生きていれば必ず近い将来に老後が訪れます。
国から支給される年金は計算式が決まっており、その計算式を変えることは出来ません。しかし、計算式の中の数字を変えることは出来ます。
社会保険に加入し給与やボーナスの額が増えること、また勤務期間を増やすことで公的年金も増やすことができます。
さらに自分自身で老後資金を準備することも重要です。
「年金は増えないから」「年金は少ないから」というだけでなく、自分で老後資金を準備することは大事です。
制度として、老後資金を準備するためのiDeCoは現在の住民税や所得税を減らせるメリットもありますし、運用して利益が出ても税金がかかりにくくなっています。
また、2024年から制度が変わるNISAも運用できる期間が無制限になり、運用できる金額も増えます。
しかも、NISAの運用益や分配金は非課税のため、メリットも大きくなります。
事前の準備も必要ですし、老後も働けるようであれば、楽しみながら生活することも大事です。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省統計局「高齢者の就業」
- 総務省「労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果」
- 総務省「統計トピックスNo.138 統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」
香月 和政